なぜ製菓分野でフランス語を勉強するのか?

作成日:2016年11月28日|カテゴリー:授業・実習, 就職関連

パティシエ科2年生のフランス語を担当している千葉です。

なぜ製菓分野でフランス語を勉強するのか それは日本の洋菓子がフランス菓子主流になり、フランス製器具やフランスの製法が普及し、洋菓子製造現場でフランス語がとても多く用いられているためです。

教材として使った【製菓フランス語】という専門教科書もある程、製菓業では必要不可欠な要素になっています。

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洋菓子店に行くと、【タルト・オ・ポワール】【ガトー・ショコラ】【シュー・ア・ラ・クレーム】【ガトー・フレーズ】などフランス語の名前がいっぱいです。

好きなことや、得意な分野の外国語であれば覚えるきっかけになりますよね。

パティシエ科フランス語授業の目的 は、「プロとして現場で使えるフランス語をひとつでもふたつでも覚える。」「フランス語圏でお菓子を買うことができる。」でしたね
卒業後この教科書がとても役立つ日が来ますから、ずっと大切に座右の書としてくださいね
以前フランスやベルギーを旅した"食”にまつわる思い出話をします。

フランスというとパリのシャンゼリゼの高級ブティックを思い描く方が多いですが、パリ地方を一歩出て地方に向う車窓からは麦畑と、牛や羊の放牧、ワイン用のブドウ畑がひたすら続く農業大国です。

日本でも販売されているミネラルウォーターの産地 オーヴェルニュ地方に住む友人家族の生活をご紹介します。

友人知人を自宅に招く文化があり、手製の料理の材料を調達することから始まります。近所の菜園主と契約し、いつでも好きなだけ野菜や果物を取りに行きます。大きな敷地内には鶏小屋があり、お客様を招く時に鶏を絞めて丸焼きにしたり、地元特産のフロマージュ(チーズ)を食べ頃にして供したり、季節の農産物を最大限楽しみます。

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緯度が高く冬は日照時間がとても短いヨーロッパでは、温かい晴れた日には庭やテラスで食事し、日光をたっぷり浴びて暗くて寒い冬を乗り越えます。

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食前酒(アペリティフ。未成年はノンアルコールドリンクで楽しむ)の文化もとても重要で、食事前の時間を大人も子供も一緒に楽しみます。そんな時大活躍するのが Petits fours salés (プチフール・サレ。一口サイズの塩味つまみ)やカナッペなど手に直接とっていただく料理です。パティスリーや、仕出し料理屋(トレトゥール)でガーデンパーティなど用途に合わせて注文でき、会場まで届けてもらうこともできます。大人と一緒にパーティに参加することで【食育】が自然に育まれ、子供も社交的に成長します。

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こちらはブリュッセルのクリスマスディスプレーです。ベルギーを代表するチョコレート、スペキュロス(スパイスクッキー)など国柄がよく出ていて、砂糖菓子(コンフィズリー)のお店はお砂糖で冬をイメージしています。

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年を越すと1月6日の公現祭(エピファニー。キリスト教の祝日)のお祝いで、パティスリーはガレット・デ・ロワが所狭しと並びます。日本でもこの10年来、製菓・製パン業界の働きかけもありすっかりおなじみになりましたね。ヨーロッパでは包装にこだわらず、紙袋に横から入れるだけ!のシンプルさです。

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少し早いですが、フランス語圏の年末年始のメッセージ「メリークリスマス & 新年おめでとう!」を贈ります。
“ Joyeux Noël & Bonne année ! “ (ジョワイユ ノエル & ボナネ)

 

 

 

 

 

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